グローバルエンジニア〜自分の限界は自分が決める〜 まつもとゆきひろ基調講演

移転しました。

「(私の話の)ジャンクな中から、いいものを取り出すのがエンジニアリングだと思う(笑)。」
こんなまつもとさんのジョークから始まったこの動画に見入ってしまった。

グローバルエンジニア -楽天テクノロジーカンファレンス2010- http://www.ustream.tv/recorded/10230498

グローバル・エンジニア

結論は、自分の限界は自分が決める。

成功を定義する

成功は、人によって違う。What's your "success" ?

成功 = 目標 × 行動 × 運

ゴールはそれぞれ違っていても、そのゲームのルールは似ている。人間の本質は変わらない。

2つの目標がある

短期的な目標 1〜5年 予測可能な未来
  • 今あるテクノロジーがベースになって、次のテクノロジーがある。
  • 予測可能な未来に対して、目標を立てる。
長期的な目標
  • 人生についての目標
  • テクノロジーでは変化しない。

中期的な目標はいらないと考えている。10年後の世界なんて、分かるはずがないから。

自分自身であれ。

パッション。それがどこからくるかわからないけれど、そのパッションを活かさないともったいない。
その情熱を持ち続けられるかどうかが重要なファクターの一つ。

Rubyが成功した理由は『運』がよかったから。

たまたま、Rubyが海外の人に伝わって、それがたまたま著名な人に知られた。
たまたま・・・・

たまたまという、制御しがたい運によって成功した。


でも、その運もまったく制御できないかというと、そうでもない。成功確率はあげられる。

成功確率を上げる方法

時間的確率向上

最後まで立っていた人が勝者。999回負けても、最後の1回の後に立ってた人が成功者。成功するまでやれば、成功する人になる。

until succes() do try() end
空間的確率向上

どのマーケット、どの分野でビジネスを行うか?どこで戦うか?

  • 専門分野で戦う
  • 広いマーケットで戦う

ニッチな所でないと成功できないけど、狭すぎても成功できない矛盾がある。

じゃあどうするか?

ロングテール理論

マーケット全体が大きければニッチも十分に大きい。

十分広いニッチを目指すためには、つまり、グローバルを目指さないといけない。
世界に届くためのコスト(物流・通信のコスト)は、非常に小さくなった。
しかし、『言語』、『意識』のグローバルに対する壁は、まだ高い。ここは改善すべきところ。


現在、ヨーロッパにおいて、自国語だけでは話にならない。日本でも、いつかそうなるんじゃないか。

まつもとさんの証言

口を開け Open our Mouth

まずしゃべらないことには通じない。

自分を磨け Improve Yourself

自分に伝えるべき価値があるならば、例え拙い英語でも聞いてくれる。

外に出よ Reach to the World

自分が外に出る気があるか。伝えたいことがあるかどうか。

自分で決めること。
他人のことは、もうどうしようもない。

世界中に仲間がいる。

世の中には、自分と同じ趣向や、性格の人がいる。
みなさんが思ってるよりも、それぞれのニッチに住んでる人がいる。

日本の1億人よりも、世界なら、その何十倍もの仲間がいる。
世界に目を向ければ、今まで見れなかった世界を見ることが出来る。

逆に、その人達に会わずに、日本だけで終わるのはもったいない。


日本のエンジニアも決して海外のエンジニアに負けていない。
でも、大きな違いは、英語に対する意識の問題。
日本のエンジニアは、日本語でブログを書くから日本の中では有名だけど、日本を離れると誰?ってなる。
それって非常にもったいない。

まとめ

  • 自分の限界は自分が決める Only you limit yourself.
  • 成功するまで続ける Keep moving forward.
  • 世界に視野を広げる Have Globa Mind.
  • 世界中に仲間がいる You will have Friends all over the world.

所感

どこで戦うか?

これは、非常に考えるところ。自分がどこで戦うか。どんな技術を身につけていくべきか。どこへ向かっていくべきか。
情熱、パッション、強み。自分にとって、何が強みか?

なかなか答えは出ないけど、考え続けて、動き続けていきたい。行動はしなくちゃ。

世界中に仲間がいる

これは、なんか自分の中で衝撃的だった。自分の中に考えもしなかった。
知らず知らずのうちに、日本がすべてだと思っていたのかも。

ちょっとずつでも、言語・意識の壁をなくすようにしていきたい。

じょーぶん男子の独り言

先日、講演メモをがががーってtwitterでつぶやいたら、反応されてしまった。

日本のエンジニアも決して海外のエンジニアに負けていない。でも、大きな違いは、英語に対する意識の問題。日本のエンジニアは、日本語でブログを書くから日本の中では有名だけど、日本を離れると誰?ってなる。それって非常にもったいないless than a minute ago via web

自分の言葉じゃなかったのに、引用であることを明確にしなかったのは反省。気をつけなきゃな。

参考

成功するまでやめないってのは、共通のメッセージ。

ニッチな領域、ブルーオーシャンはどこなんでしょうね?